Sony α99、ライカ判ではかなり魅力的なデジタルカメラ。

Sonyのα99が発表されました

ライカ判(フルサイズって言葉キライ・・・)では初めてのトランスルーセントトランスパレントミラーテクノロジーのデジタルカメラです。
(「トランスルーセントミラー」って言葉もキライです。トランスルーセントの直訳は「半透明」なんですが、トランスルーセントとは刷りガラスのような曇ったもので、ミラー反対側の像なんて見えません。A99等に入っているミラーは反射率が半分なだけの透き通ったミラーです。これは「トランスパレント」です)
開発者インタビューなんかも凄く面白い。こういうの大好き。
見た目がミノルタの血脈を感じさせてくれるのでとても好ましいです。
このα99でこってりとしたミノルタレンズや、ヤシカ・コンタックスレンズを試してみたい・・・。
そういう意味では、ミノルタのカメラ事業部を吸収し、CarlZeissの名を冠しているSonyのカメラとレンズは凄い歴史が集約しています。
ミノルタのSTF135mm F2.8も捨てがたいですが、Sony現行レンズではSonnarの135mm F1.8Planarの85mm F1.4がいいですね。特に135mm。
ところで、D800と5DMkIIIと比べてみると、なんかこのα99がいくらか魅力的に見えます。やっぱミノルタまでさかのぼると純正レンズの魅力が勝ります。
光学ファインダーが無いって?AF機の光学ファインダーは本当の光学ファインダーぢゃないよ。
(・・・と言えたらカッコいいのですが、正直なところではフィルム時代にAFが導入されてからの機種のファインダーは好きじゃないんです。視野率100%は死守しているみたいですが、倍率が0.7ちょいのデジカメファインダーでは、視野率98%とはいえ0.9倍以上のファインダーを見慣れている私にとっては違和感があるのです。また、マニュアルフォーカスではやっぱりフォーカスはファインダーでやるしかありません。今の明るいだけのファインダーではピントの山がつかみにくく、MFの頻度が低くても違和感があるんです。よって、0.7倍程度でピントの山がつかみにくい光学ファインダーだったら、電子ビューでも大差ないかな、と私は感じます)
何よりα99のすごいところは今後デジタルカメラの主流となって欲しい像面位相差AFを組み込んでいることです。あのNikon 1のAFの良さは一度体験してしまうと他の全てを許せてしまう程の良いできです。動画に長けているSonyなので、センサーなどによる動画の質だけではなく、α99に像面位相差AFを組んだことで動画撮影をアップさせているのはさすがです。
パワーズームなんかあればいいんでしょうが、そろそろ出るんですかね。
せっかくの「デジタル」なんだから、フィルムカメラの形にこだわらず、メーカーの提案する「デジタル一眼レフ」カメラの最適解を見てみたい気がします。
こういった革新をカメラメーカーではなくて家電メーカーが率先して行っているのはちょっと寂しいです。
(なにげに一番凄いのはNEX-VG900かもしれない・・・)
http://www.sony.jp/ichigan/products/SLT-A99V/

コメント

  1. カメラ友達 より:

    今回の発表はびっくりしました。
    VG900もRX1も、ないだろうと思ってました。
    どうせならライカ判のNEXにしてくれたら、NEXに戻るのに。
    像面位相差は、急に流行りだしましたね。
    でも位相差と組み合わせてるところを見ると、まだ単独では完全ではないのでしょうか?
    STFもゾナー135も、他にないレンズで使ってみたくはありますが、135ミリの使用頻度を考えると・・・。
    最近はよく持っていきますけど、使わないままのことも良くあったり。
    光学ファインダーは、MF時代のものと比べるとそりゃああれですけど。
    EVFどうでしょうか。これまでのはまだまだダメだと感じてます。ピーキング表示とかと組み合わせればなんとかなるのかもしませんが。
    ちなみにヤシカコンタックス-αマウントは、マウント交換しないと無理ですよ。

    • katslefty より:

      いや~、これは完全な想像なんですがね、写真家の顧客に動画のニーズがあるんじゃないかと思っています。ニコンやキヤノンのプロ機でも動画が重視されてきてますよね。結婚式、イベント、工業訓練や教育分野の利用が想像されます。動画と静止画の同時記録もそのニーズの証に感じてしまいます。
      私なんかの最下層アマに取っては邪魔な機能だけですケド(^_^;)
      ターゲットから限りなく外れていますからね、私は。
      静止画だけならセンサーに組み込む意義は半減するんじゃないでしょうか。位相差センサーは静止画の速度よりも動画に対してのAF追尾アップかと思います。もちろん、αは例のミラーで位相差AFをやっているわけですけど、範囲が限られるので、像面位相差AFの方が撮像領域の広い範囲で効くんじゃないでしょうか。これは静止画よりも動画で活きてきます。
      これに加えて暗所でもピントの山を確認できるEVF。何度も言いますが、ピントの山を確認できる程の光学ファインダーを設けつつAFの機能は両立しないと思っています。
      やっぱり、一番凄いのはEマウントでありながら135サイズのVG900ですよね。

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