富士フイルムのXシリーズのフィルムシミュレーションにクラシッククロームが追加されると発表されました。
ネット上の写真ではなく、自分の手元で判断したいところですが、第一印象としてはとても好ましい色合いだと思いました。彩度もそうですがコントラストも好きな部類です。また、他のフィルムシミュレーションと違うところも使い勝手を良くしているかと思います。カメラメーカーのJPEG画像やこういったプリセット設定は、メーカーが出したい画像が想いとして現れると思いますので、いつも興味があるます。自分で究極のプリセットを会得している方は必要ないんでしょうが、少なくとも富士フイルムはフィルムを作っていた時代から理想の色があり、それをデジタルでも追い求めていると思うと好感が持てます。
私はデジタルカメラがまだ300万画素程度の時代にフィルムカメラで写真を撮り始め、デジタルカメラが主流となった今でもフィルムが非常に好きなのですが、デジタルの画像でも興味のあるカメラがあります。その筆頭がライカのデジタルカメラの渋い色調(特に赤色)とモノクローム、そして富士フイルムのフィルムシミュレーションです。
Ricoh GRの色も好きで、いい意味で普通です。ここで言う普通とは、奇をてらっていないとか、誇張した色ではないとか、そういった意味で、私がとても好きな色合いです。モノクロームにおいても、ハイコントラストモノクロのダイナミックな画像はインパクトはありますが、私は階調が伺えるモノクローム写真が好きです。フィルムでも階調の広いフィルムとレンズが好きですが、ハイコントラストのフィルムと階調の広いレンズや、その逆の階調の広いフィルムとハイコントラストなレンズを試したりしています。
残念ながら、クラシッククロームと同種の色調と思われるコダックのリバーサルフィルムのコダクロームは撮った事がありませんが、こういった形で試せるとなると非常に嬉しいです。
使いこなす自信がありませんが、以前から気になっているDxO FilmPack等のプリセットと比べてどうなんでしょうか。ひょっとすると私の好みの画がどこかに隠されているかもしれません。これを探し当てるのも非常に楽しい作業です。
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0902.html