対角画角約90度。ライカ判の焦点距離21mmの画角(APS-Cでは約14mm)。この画角は私にとっては超広角です。28mmは長らくGRで使っているので、体に染み付いているつもりです。構図の組み方や、被写体に近寄ったり遠近感の感覚など使い慣れています。これが21mmではもう一つ掴みきれていません。よくあるパターンですが、実際の画角を広く取ってしまい、何を撮りたいのかよくわからない写真になってしまいます。
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遠近感などを強調するため、パースを効かせたりするのですが、寄らないと気が抜けた写真になります。線を気にして構図を構成するか、近くから奥に目線を寄せられる何かを被写体に入れるのが良いと思うのですがなかなかうまくいきません。
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使った事はありませんが、Hasselblad SWCのBiogon 38mmのようにスクエアで撮る事が多いです。いつか使ってみたい銀塩カメラです。ただし、Biogon 38mmは画角はライカ判の21mmと同じですが、実焦点距離が長いので縦倍率が自然が維持され、寄ってもそれ程不自然な写真になりません。対して、APS−Cでは実焦点距離は短いので寄ると少々強調されるかもしれません。
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とは言え、GRとGW-3で写真を撮るのは気に入っています。アダプターに装着するのでボディが若干大きくなりますが、ホールドを工夫して撮っています。Hasselbladを構えるように、カメラをそっと両手の掌に乗せて、親指でシャッターを押します。この持ち方の利点はしっかりとホールドできることです。反面、低い位置から見上げるような写真は液晶画面が見えないので少々困ります。
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まだまだ修行が必要ですが、もっともっと工夫して、狭い路地や、広い空間の風景など、21mmならではの写真の撮り方を見い出せればと思います。