マイケル・ケンナの『日本』写真集。

好きな写真集があります。マイケル・ケンナの『日本』。
マイケル・ケンナは風景写真家で、主にモノクロ写真集を出版しています。風景写真といってもそこにはどことなく異質なものがあり、その背景には10時間にも及ぶ露光時間もあるかと思います。また、主要なカメラもHasselbladで、私の憧れのカメラです。よって、写真もブローニーフィルムの四角い写真が多いです。
マイケル・ケンナはアジア諸国を旅することが多く、中でも日本に幾度も滞在し、たくさんの写真を撮ってきました。日本の美しい風景を集めたこの写真集が好きです。

私が特に好きなのは北海道の写真で、モノクロ写真が何とも言えない情緒を表しており、まるで墨絵の世界を映し出している美しいプリントがとても好きです。白い背景に濃い黒で描かれた風景です。
ひょっとするとマイケル・ケンナの有名な写真は『ケンナの木』と呼ばれるものかもしれません。その木の幹は湖畔から湖に向って斜めに大きく傾いて伸びており、マイケル・ケンナは2002年以降毎年のように屈斜路湖にあるその木を訪れて撮影しており、その写真は『HOKKAIDO』(2006年)にも掲載されているそうです。残念ながらこの木は伐採されたのですが、自然公園財団は倒木の危険があると判断したそうです。
http://www.michaelkenna.net/
ケンナの木

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