祇園・花見小路の「ライカ京都店」が5周年を迎えました。場所は祇園・花見小路にあるのですが、町家をほとんどそのまま残して店にした佇まいです。周辺のお店は京都の老舗ばかりです。
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Stirling Elmendorf
店の中は落ち着いた雰囲気で、ディスプレイそのものやライティングといったところは銀座店と似ていますが、見事に日本の古来の町家に合った内装でした。
とは言え、ライカストアはその土地の文化や歴史を現す、あるいは取り入れるというコンセプトをそれぞれが持つようにするそうです。ポルトやサンフランシスコのように伝統的な建物の中にライカストアを作った場所もあります。
それでも、京都店ほどその土地の特徴が取り入れられている店舗は少ないです。築100年の町家を改装して、町家の雰囲気を残しつつ、かつライカのコーポレート・アイデンティティをしっかり表現するという融合は、世界のライカストアでもなかなかないと思います。
例えば、壁にある窯の中に、約80年前のライカが展示されていますが、これだけでも圧巻です。
日本の街には古いものと新しいものが混在しています。しかし祇園には、街として調和を意識し、その美しさを守っていこうという素晴らしい取り組みがあります。