MacBook ProはiPadの代わりになるのでしょうか?

少し前にiPad ProとMacbookを比べてみましたが、結局自分の中で結論が見い出せませんでした。
そこでFraser Speirs氏の面白い記事を見つけました。
Can the MacBook Pro Replace Your iPad?
ですが、iPadをMacbookの代わりとして見るのではなく、逆にiPadの代わりにMacbookが成り立つかを視点に論じている記事です。

iPads

iPadを基準としてMacbookやOSXの良し悪しを考えると面白い事になります。

例えばMacBook ProがiPad Proの代わりになるか、特に仕事をするための代わりになるのか。
ハードウェア的には、MacBook ProはキーボードとスクリーンがL字型に固定されていて、立った状態で使うのは無理があります。MacBook Proは座っての作業が前提になります。また、MacBook Proは重いので仮に違和感がなくとも長くは快適に使用できないでしょう。15インチのMacBook Proが2.04kgに大してiPad Proは723gと重量は3分の1です。にも関わらずMacBook Proの画面の解像度は低くバッテリーの持ちも一時間短いです。
なので余程特別は使用用途がない限りは、iPad ProからMacBook Proに変える必要がありません。
MacBook Proのスクリーンは非タッチ画面でありながら、トラックパッドでiPadを真似しようとしています。とは言えタッチスクリーンには遠く及ばない使用感です。
また、Apple Pencilに匹敵するデバイスがMacBook Proにはないので、トラックパッドと物理キーボードに限られてしまいます。
MacBook Proはカメラもスクリーンに向かい合った側にしか無く、iPad Proの裏側と同じカメラがありませんので、ちょっとした写真を取ることができません。
MacBook Proのキーボードにしても、ハードウェアキーボードは言語表記はひとつしか選べません。ソフトウェアキーボードの汎用性には敵いません。
MacBook Proはポートが多く、使うデバイスによってポートを変えなければいけません。SDカードリーダー、HDMIコネクタ、Thunderboltポートはクラウドやブルートゥースよりも利便性は落ちます。また最新のノートパソコンのMacbookはiPad Pro寄りのひとつのポートの採用となりました。
MacBook Proの音声はiPad Proの4スピーカーには敵いません。映画やテレビ番組を観ている時に違いを体験できるはずです。映画にはランドスケープモードは良いでしょうがMacbook ProはiPad Proのように容易にポートレートモードにはならなく、書籍を読むには適していません。
ソフトウェアに関しても、Mac OS XはiOSよりも少ないです。
MacBook Proの利点としては、データ容量です。1TBまでの物理ドライブが選択可能ですが、回転するディスクのためその耐久性は低いです。iOSのクラウドベースのデータストレージの方が同等の容量でバックアップを取る必要がありません。
移動や出張中では、MacBook ProはWi-FiのみでLTEの選択ができません。MacBook ProでWi-Fiの無い場所ではiPhoneからのテザリングでアクセスする必要があり、ひと手間かかります。
最後に、価格もMacbook Proは高く、末端モデルの13インチでも148,800円で、構成によっては282,800円まで上がります。
Macbook ProやOSXの機能が必要な作業が多い方にはMacBook Proは良いかもしれませんが、他の方にはiPadで十分です。
http://www.speirs.org/blog/2015/11/30/can-the-macbook-pro-replace-your-ipad

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