これぞプロ仕様の標準レンズ、と言えるものをオリンパスが発表しました。マイクロフォーサーズ用のM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROです。
これは贅沢にガラスを使用した高級レンズです。今までOlympusのレンズでF1.2は無かったように思います。135判換算での画角は、焦点距離50mm相当の標準画角で、私が大好きな画角です。少し大きいですが、E-M1系のゴツめのカメラに似合うかと思います。
フィッシュアイレンズや超望遠レンズ等の特殊なレンズを除くとマイクロフォーサーズのPROシリーズレンズの初めての単焦点レンズです。私は今までマイクロフォーサーズのレンズをひとつ選ぶなら、汎用性が高く描写力のあるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROと思っていましたが、そのズームレンズでは結局50mm相当の画角ばかりで撮影すると思われるので、このレンズの方が性に合っています。
レンズ構成は14群19枚で、Tessarの3群4枚の時代と比較するととてつもなく多い枚数です。スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ2枚、E-HRレンズ1枚、HRレンズ3枚、非球面レンズ1枚といった特殊(高価)なレンズを惜しみ無く使っています。これで収差が補正されていない方がおかしいですね。特に大口径レンズでは補正が必要な球面収差やコマ収差が難しいですが、デジタルカメラでの軸上色収差と倍率色収差(パープルフリンジ)も低減されてそうです。歪曲収差はどうか気になりますが、多くのレンズを使ってこの収差も補正していると信じます。
当然ながらの防塵防滴設計、75mm F1.8と似た出で立ち、様々なシチュエーションで使用できそうですね。Olympusのカメラの良いところは小型軽量である事と、正確で速いオートフォーカスです。これに高性能なレンズが組み合わさるとなると、どこにでも持ち歩ける、ピントが外れにくい高性能カメラシステムとなります。
このレンズに似合うカメラを考えてみたのですが、やはりPen-Fよりも一眼レフタイプのOMDの方が取り回しも良く、付けた時に似合うでしょう(でもPen-Fに付けてもカッコいい)。レンズの防塵防滴仕様を最大限に活かすためにも、E-M1等のカメラと使いたいですね。