古きを知る2。

昨日古い蛇腹のカメラの話をしたけれど、ちょっと調べてみました。
昨日の日記
カメラに「Balda(バルダ)」と「Baldaxette II(バルダクセッテ)」と書いてあったので検索してみたところ、色々と情報がありました。
1)どうやら戦前の西ドイツのものらしい。
2)発売は1937年(昭和12年ですね)、逆算するとおじーちゃんが18歳の時のものだ。
3)カメラの名前が「Baldaxette II」、会社名が「Balda」。
4)スプリングカメラと呼ばれるが、アメリカでは「Folding(折りたたみ) Camera」と呼ばれる。
5)フィルムは6×6cmとわりと大きい。
6)ビューファインダーは逆ガリレイ式。
7)シャッターはT、B、1~1/400秒で晴天ではおそらく1/200秒か1/100秒を使用するのでおそらく十分。
8)レンズは75mmF2.9のトリオラン(Hugo Meyer Trioplan)。
9)ピント調節はレバー方式で、最短撮影距離は1メートルらしい。
10)Baldaxと呼ばれる機種の後継機らしい。
「II」があるということは当然「I」もあり、こちらは4.5×6cmらしい(1936年発売)。一応この「Baldaxette I」は当社の645機としては最高級らしいが・・・、やっぱりBaldaxetteは当時としては庶民の手に届きやすいものだったらしい。この系統のスプリングカメラで最高級のものは当時210円で、今のお金にすると50万円くらいだから、高級なデジタル一眼レフを買うようなものかな。Balda社のカメラは日本でも人気があったみたいだけれど、このBaldaxetteは数が少ないらしい。
戦前のカメラであるため、コーティング技術が発達しておらず、カラーには対応できないかもしれない。フィルムも120と呼ばれる35mmよりも大きいもので、12枚撮れるらしい。Baldaxette Iは4.5×6mmなので16枚撮りということか。このカメラは3枚レンズ構成だが分解したところ、内側はかなりキレイで一番外側と両面だけが汚いので掃除も楽。ここはレンズ磨きのプロ(大学は光物性が専攻だったので実験でレーザーとレンズを使ってた)の腕の見せ所じゃ。
お役立ちリンク
http://www.camerapedia.org/wiki/Baldaxette
http://www.certo6.com/index.html
http://www.cosmonet.org/camera/index.html
http://www.cleanimages.com/articles/MediumFormatInYourPocket/folders.htm

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