本格的に梅雨入りしてしばらく経ちましたが、傘を買いました。
前原光榮商店の16本骨傘です。
色は緑色で、シックな色です。手元のハンドルは寒竹で良い雰囲気で、高級感を出しています。とても細く巻く事ができ、とてもエレガントな佇まいです。
アンブレラは英語ですが、語源はラテン語の「アンブラ=陰」から、イタリアの日傘を指していたそうです。傘のイメージは雨の多いイギリスが強いのですが、天気の良いイタリアとは少し意外です。
しかし、やはり雨の季節があり、島国で湿度の高い日本という国で傘の技術が発展しないはずはありません。
日本製の傘ならば、日本の気候を想定して作られているハズです。梅雨があり、台風もあり、湿度の高い国で作られたものはそれらの気候に合うように作れられています。
16本骨傘なので、とても丈夫だと思います。これも手に取って見てみるとどれほどしっかりしているかわかります。
何がいいかと言うと、全ての素材がいいです。まず、生地の見た目だけではなく、質感が良い。そして、金具が美しく手触りが良い。これだけならばただの芸術品ですが、傘ですので実用的でなければ意味がありません。傘を開くときに『カチッ』っと鈍い金属音が何とも言えず良いです。手作りが感じて取れ、丁寧な作りが伺えます。
様々な服に合わせながらも、傘だけを見ても楽しめるように、柄のものを選びました。遠目からはわからなくても、近くで見ると柄が見えるのは私の好きなパターンです。
傘に負けないように装いを考えなくてはいけないかもしれません。英国紳士の境地に立てないかもしれませんが、傘またはステッキでファッションは完結するその心は理解できます。
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