富士フィルムX-T1に、「X-T1 IR」なる赤外線(IR)の波長領域が可能なカメラが発売されるそうです。可視光に加え、~1000nmの近赤外線の撮影も出来ることになります。
ニコンの天体撮影専用高精細D810Aの一眼レフデジカメがありますが、D810Aは星雲が発光する、波長=656.28nmのHα線の透過率を高めたもので、X-T1 IRは380~1000nmの光を通しますので、天体撮影のみならず、科学捜査や医療、美術研究などの用途でも活躍できます。特に科学捜査や法科学では偽札鑑定、不明文字の分析、二重文字の判明など赤外撮像に使用できそうです。また、夜間の暗闇でも撮影が可能となります。
富士フイルムは凄いカメラを開発したんだな、と思いましたが、以前、FinePix S3 Pro UVIRという法執行機関向けのデジカメも作っていました。同様に350~1000nmの光なので、似たような写真が撮れるかと思います。
センサーのフィルターを取っ払うと単純に380~1000nmの透過率が得られるのでしょうか。であればモノクロセンサーとかは一部赤外線領域の波長をわざわざ遮断する特殊なフィルターが必要となってくるので逆に手間ですかね。でもモノクロセンサー作ってくれないですかね、富士フィルム。