フルサイズという名前に違和感があります。

フルサイズ。およそ36×24mmの面積を持つセンサーの呼び名です。疑問に思っていない方もいらっしゃるかもしれませんが、「フル」という事で「これ以上ない」と取れるわけです。


APS-Cの次に大きいのがフルサイズセンサー。フィルムの35mm、135判、もしくはライカ判と同じサイズです。Leica S2の中判センサーで45×30mmです。
中判フィルムが6センチを基準に6×6、6×7、6×12まであります。それより大きい大判の4×5(シノゴ)と5×7。これも8×10もあります。単位はインチ。
何が「フルサイズ」かわかりません。

いや、比較的小さいフィルムサイズの35mm判のフルサイズですね。
では、フィルムでもあったAPS-Cサイズもあったので、今のAPS-CセンサーはAPS-Cフィルムの「フルサイズ」ではないでしょうか。論理的には同じ事ですよね、APS-Cフルサイズ。
更に、フィルムで撮影したことのない写真家が今後は増えてくるわけですから、「フル」なんて使わなくていいんじゃないでしょうか。デジタルなんだから、フィルムの呪縛から放たれるべきです。
デジタル中判の「645」と呼ぶのもおかしいわけです。645は60
cm×45cmなので、45cm×30cmの中判センサーは453です。
中判デジタルカメラがフルサイズを謳ったら、645フォーマットをフルに活かしたセンサーという事になります。ですが、あまりにも「フルサイズ」という言葉が定着してしまったので、このままではフルサイズ=35mm判と思われかねないです。なので、私は世にフルサイズ機と呼ばれるカメラは35mm判、135判、もしくはライカ判と呼ぶことにします。時代を先取りして。

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