フルサイズのミラーレズ一眼カメラがたくさん出てきているので、色々と見ていたのですが・・・
なんだかカメラのレビューばかりで、『写真機』としてのレビューが少なかったように感じました。『カメラ付きケータイ』とか昔よく使った言葉ですが、最近のハイエンドデジタルカメラはこぞって『コンピューター付きカメラ』ですね。
最近のレビューは動画が多いのですが、その中でも細かい機能をひとつひとつ挙げていくだけのレビューが非常に多いですね。例えばですが、PanasonicのS1シリーズは手振れ補正度合いを教えてくれる機能があるみたいです。つまり自分の手がどれだけブレているかがわかるのですね。更に、オートフォーカスのトラッキングが瞳だけではなく、顔認識、体認識(動物を含む)をして、瞬時にフォーカス合わせを追随するそうです。
何だか昔と違いますね。カメラを使う前に自分好みに設定する必要があるみたいです。私はあまり細かな設定はしないのですが、それでもいくつかはします。例えばピンポイントAFを使っているだとか、モノクロの設定だとか、スクエアモードにワンタッチで変更できるとか、などです。
私がのんびりしているからなのか、カメラを使い始めてから大体一年くらいで使い方を熟知できるように使っています。つまり、新しいカメラを使い始めた場合、一年間は使い込まないと本当にわからない、と思っていました。カメラを使いこなせるようになると、カメラの設定などを気にすることなく、撮影に集中できる事を意味しています。
更に、当時のカメラは今のコンピューター内蔵式カメラと違い、シンプルでした。今はコンピューター付きカメラの時代ですし、静止画のみならず動画や電子技術の応酬です。ひょっとしたら今はカメラのライフスパン自体よりも使いこなせる時間の方が長いんじゃないかとすら思ってしまいます。今のカメラを買ったところで、マスターするのに1年や1年半かかれば、その時には古いカメラとなっていてまた新しいカメラを買うことになるのでしょうか。
特にハイアマチュアなんかには全ての機能を把握する前違うカメラや違うシステムに移ってしまうのでしょうかね。
ソフトウェアも然りですが、シンプルに写真機として使えるカメラはないのでしょうか。今世の中にあるカメラレビューを見ると、『このカメラ欲しい!』という欲求よりも『このカメラの機能を使いこなせるかしら』と思う事の方が多いです。残念ながら私はカメラの機能について熱く語りたいわけではなく、純粋に写真を撮りたいので、そういったレビューと合わないです。使い方に関してはマニュアルを読めばわかるもんなんですかね。
私は『写真を撮る』のが趣味です。『写真機の使い方を数年かけてマスターして、新しいカメラを買ってまた数年でマスターする』事が趣味ではありません。
RicohのGRシリーズは大好きですけどね。カメラが変わってもすぐに使えます。普遍的なカメラです。