二つの撮影フォーマットを使い分ける。

二つの異なるフォーマットでカメラの構成を考えています。
S1R
この二つのフォーマットがなかなか良い塩梅だと思います。

フォーマットの話をする前に、焦点距離の話をします。
単焦点系列論を信条としているのですが、要約すると一つ飛ばしで焦点距離を選ぶ事です。
一般的な単焦点のラインナップは以下の通りです:
21(20) – 24(25) – 28 – 35 – 50 – 85(90) – 105 – 135 – 180
しかし、隣同士の焦点距離を選ぶと感覚が短過ぎるため、ひとつ飛ばして揃えると撮影に適度な幅が出ます。私の大好きな50mmを中心に選ぶと28-50-105となります。35mmを中心に選ぶと24-35-85です。私は50mmが好きなのですが、35mmを一緒に持ち歩くと中々出番がありません。どちらかひとつならいいのですが、その二つだと迷います。ちなみに私は28-50-105ではなく更に広げた24-50-135が使いやすいと感じます。
フィルム時代も、135判と6×6(6×7)判が好きでした。645と6×7だと差があまり感じられなく、6×7と大判の4×5も少し近いです。645と4×5ならしっくり来ると思います。もちろんこの通りに選ぶ必要はないのですが、どうせなら使うレンズやフォーマットの差が大きい方がその違いを感じられ、また双方を活かせると思います。
この考え方からすると、マイクロフォーサーズとAPS-Cの差は僅かなので、フォーマットとしての差異はそれ程大きくないと思います。二つのセンサーフォーマットを選ぶのならもっと差を持つと両方の良さを感じられるのではないでしょうか。APS-C機を持っていればフルサイズ機を追加するのは大きな違いではないと思います。でもSony RX10 Mark IVのような1インチセンサーとフルサイズは両方持つのに良いバランスではないでしょうか。
そういう意味では富士フィルムは良い製品ラインナップだと思いませんか。APS-C中心で製品を組み、安易にフルサイズに手を出さず、むしろAPS-Cよりずっと大きいラージフォーマット(スーパーフルフレーム)のGFXがあります。この二つフォーマットを持つと異なる写真が撮れるのではないでしょうか。ポータビリティを重視する時はX-T3、重さが苦にならないくより高い解像度が欲しい時はGFX50Rとかですね。
また、iPhoneとかのセンサーサイズで素晴らしい写真や作品を目にしますが、そのサイズのセンサーを主力に使っているのならばAPS-Cとの併用もちょうどいいのかと思います。
最後に、二つのフォーマットを使うメリットとしては、それぞれの利点を活かしてより汎用性の高いシステムを構築し、各々のシステムの出費も抑えられる訳です。両方のシステムを完全に揃える必要はないのです。
例えば、先程の例ではGFX50Sでは単焦点一本だけ買い、もう一つはSony RX10系など使って広範囲のズーム領域を使うとか。もしくは、逆に大きい方のフルサイズではシステムをそこそこ揃えて、持ち歩き用に小さい単焦点カメラ(GRやXF100系)を持ち歩くとかもあり得そうです。
普段APS-Cを使っている私としては、この理論でいくとは富士フィルムのGFX、ということになりそうですが・・・いや、iPhoneという事も・・・。

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