なんか長い間書いていないような気がする・・・・・・。試験とか採点とかいっぱいあったからね。
そろそろカナダも暖かくなって来たことだし、いよいよサッカーが出来るくらいになりました。実は今ボクはクイーンズ大学の「大学院サッカーリーグ」に参加してるんです。名前は凄いんですが、実はサッカーが未体験の人たちも参加するらしいんです。まぁボクは気にしないけど。
人から聞いた話では楽しむことが前提らしい。結局その方がみんなラクだと思うんだけど。イエローカードに対してもかなり厳しいということも聞いた。試合中のカードに対してはあまり変わらないらしいけど、(FIFA)カードをもらったあと、つまり試合のあとに呼び出されるそうなのです。これは何年か前にホッケーの試合が乱闘に終わったことから提案されたそうなんだけど、とにかくなんらかの理由で退場・警告された場合、その状況を分析してからその選手がこのまま競技を続けさせるべきか、とゆうこと。
面接っぽい状況の中で審査が行なわれるらしいんだけど、このように不必要な反則を減らすためにもこれはとても大事なことだと思う。楽しむためにやってるのに大怪我でもしたら大変どころかこのリーグが作られた意味が失われてしまう。
とりあえず選手には伝えておこうかな。
そんなわかりきったことより練習に集中しないといけないんだけどね。
練習といってもただ「ボールを蹴ってる」、って感じなんだけどね。未体験者には早くボールに慣れて欲しいし、その他にもボールに慣れて早く「勘」を取り戻してほしいですね。試合も近いことなんで。
とりあえず最悪の試合になることは目に見えているんだけど、相手も勘が戻ってないことだろうし、トロトロした試合になることでしょう。別にいいけど、楽しければ。
一応オレは選手権マネージャー権監督だから。とはいえ、役割分担されてるので一人辺りの仕事はラク。ただ、時間的に一番融通のきくオレが第一監督なわけ。偉いとかサッカーがウマイとかじゃなくて、なにかあったときに一番早く研究を止めて色々やるのはオレが一番早く出来るから。他のみんなは大体修士論文を書き上げているか、博士課程にいるので比較的時間がないことからオレが選ばれた、って感じ。
最初の試合は五月四日だ~!!相手は経済学部。強いんだろうか。
オレはレフトウイングでラインをエグってやるぜ。左利きなんで左サイドからのクロスボールばっかやっていたなぁ。それは15年たった今でも変わらない。えぐりえぐり。
足も比較的早くて、スタミナにも自信あったからフィールドの左側を走り回っていたな。どっちかっていうとアシストばかりしていたんで、点はあまり取っていない。テクもそれほどないんで、一つだけ技を覚えてそればかり使っていた。
名前は解からないけど、「またぎ抜き」とオレは勝手に呼んでいる。
二種類あるんだけど簡単に説明すると、一回足でボールをまたいで、そのあとにもう片方の足でボールをまたぎの反対方向にちょこっと蹴る。すると大体相手は先読みをするので、一回目の「またぎ」に合わせて動きます。これが一つめなんだけど、ドリブルとかでディフェンスを抜くときに使える。もう一個は、ボールを蹴るつもりでまたぐ。すると相手はその動きに合わせるので一瞬だけど「間」ができる。そこで改めてもう一回蹴る。こちらの方は特によく使っていた。なぜならこれを使えばクロスボールが簡単に入れられるからね。
もちろん、このように簡単にはいきません。でも一回ひっかかってくれれば、次回からは相手も警戒するので、ディフェンスは後手になります。するとノーフェイントでも比較的ラクに抜けます。フェイントを警戒してるので。
なんか口で言うと簡単に聞こえるなぁ。実際は凄く確率低いんだよね。十回やって一回成功すれば良いほうなんだけどね。
そもそもオレがこのフェイントを始めたのは1990年から。フィーゴっていうポルトガル人選手が一回国際試合でやったんだ。そのプレイはゴールにはならなかったけど、強く印象に残ってしまった。ポジションが一緒だったんでオレがよく試合で経験する状況だった、っていうのも注目する要素の一つだと思う。
最初は見よう見真似でやっていた。でもどうしてもフィーゴのようにならない。試合でも試してみて結構チャンスを無駄にすることも。でもある時とうとう完全に「フィーゴ流」を諦めて自分のやりやすい形でやってみたら、いつの間にか試合でも使えるようになった(十分の一の確率だけど)。あの時は嬉しかったな。
(試合には負けたけど。とほほ。)