オレは仕事場で使っているサンダルを気にっている。
もう五年も使っている革製のもの。完全に室内用。
定時を過ぎた仕事場。
サンダルのゴムの部分(ほとんど革だけれど、かかとの部分にゴムが使われてる)を床にこすっていたら、
「ぷうぅ~~~~~~っ」
「ん?オナラみたいな音がしなかったかな?」
と思って振り向いた瞬間、同僚が二人、こちらの方を見ていた。
同僚A:「まさか・・・」(という眼差し)
オレ:「いやいや違うよ」(焦りとひきつった笑い)
同僚B:「でも今の音は・・・」(にやにやした目)
オレ:「いやいや、これっすよ、これこれ」(サンダルを指差す)
同僚AB:「へ?」(混乱)
オレ:「こうやってこうやると、音が・・・」(サンダルを横にしてこする)
サンダル:「ぷうぅ~~~~~~っ」
同僚AB:「ああ~、なるほど」
同僚A:「堂々とするな~、って思って」
オレ:「いくらオレでもそこまでせんよ~。オレならうまくスカすよ」
オレ:「二人とも同時に見て~」
同僚A:「Bさんが振り向くから、オレも見たんすよ」
同僚B:「え~?オレこそAくんが見てたから・・・」
オレ:「頼んますよ~、ほんとに・・・」
同僚A:「あはは、あはは・・・・ヤバイ、喘息が・・・」
これからは気をつけてサンダルを扱おうかな。