木下光学研究所がヤシカコンタックス(Y/C)マウント互換の交換レンズ「Kistar 55mm F1.2」を発表しました。
富岡光学が1970年代に設計したOEMのレンズ「Tominon 55mm F1.2」を現代の技術で復刻した大口径標準レンズです。木下光学研究所の会長、木下三郎氏がTominon 55mm F1.2の光学設計担当者だったそうで、夢のある製品開発です。
例えば、当時と同じピッチ研磨で磨き、ヘリコイドの作動感までも再現しました。そして、外観はヤシカコンタックス風です。
しかし、私は元となる1970年代のTominonベースのレンズが欲しくなってしまいました。当時のOEMレンズはたくさんあり、M42が主流で、ヤシカのAUTO YASHINON 55mm/f1.2、コシナの「AUTO COSINON 55mm/f1.2」、チノンの「AUTO CHINON 55mm/f1.2」、レビュの「AUTO REVUENON 55mm/f1.2」などが代表的なレンズでした。
トリウムが入っているレンズもあったりして、昔のレンズを思わせるいい味を出しています。私の持っているPentax 50mm F1.4も大好きなレンズですが、ヤシカコンタックスのPlanar 55mm F1.2とも違う、それらと同じ仕様ながら特性の異なる富岡光学レンズが欲しくなってしまいました。