英語サイトの巷ではFujiFilmのF2レンズシリーズの事を『Fujicron』と呼んでいるそうです。
フジクロン。
かのErnst Leitz GmbHはレンズ銘をF値で分類していました。例えば、SummicronはF2です。最初期のレンズはElmarでF3.5です。広角レンズなんかはElmaritでF2.8です。明るいレンズはSummiluxでF1.4。更に明るいNoctiluxはなんとF1近傍の明るさのレンズです。(ライバルCarl Zeiss Jena GmbHはレンズ構成で分類していたので興味深いです)
それで、F2のレンズですが、長らくSummicronはLeitzを代表するレンズでした。それでFujiFilmのF2シリーズもそれに因んで、愛着を持ってFujicronと呼ぶのだそうです。
今は共通した仕様のレンズが三本あります。
最初の発売は王道の50mm相当のXF35mm F2 R WR。
次にもう一つの標準レンズ、多くの方が好きな少し広角気味な標準画角の35mm相当のXF 23mm F2 R WR。とてもコンパクトですが、更に特筆すべきはその軽さです。
最も新しいのは現代の「一歩引いた標準レンズ」、中望遠領域の75mm相当のXF 50mm F2 R WR。
これらのレンズの共通点はレンズ先端に向かって細くなって豚さんの鼻みたいになっています🐽
Leitz Mのレンズも多くがこの形であり、先端に向かってテーパーを引いているようです。もちろん、これには理由があり、レンジファインダーの覗き穴にレンズの先端が被りにくい形状です。
X-Pro2の光学ファインダーをブロックせずに使えるのと、カメラのコンパクトさと身軽に動けそうなので、この三本はX-Pro2に最適だろう思います。