Vollebackというブランドのインナーを買いました。
Vollebackサイトより
この『Ceramic Baselayer』を直訳すると『セラミックインナー』になる訳ですが、コンセプトとしては、ジェット機やミサイルにも使われている素材を編み込んだ耐久性の高いインナーなんだそうです。
セラミックスは、ジェットエンジンやミサイルの先端部などに使われてきましたが、衣類として採用されたのは聞いた事がありません。肌の上に1〜2枚の薄手のレイヤリングをしたいけれど、ウェアには体を守る機能が必要だという状況を想定して設計されており、どんな試練にも耐えられるタフさを備えているそうです。オフロードでのランニングやサイクリング、複数ステージの耐久レース、下草刈り、北極圏でのソリ引きなど、どんな試練にも耐えることができるそうなので、平凡な私の生活ではこの衣類の限界は見せられないと思います。10万個以上のセラミック粒子が埋め込まれており、地球上で最もタフなレイヤーであるにもかかわらず、非常に伸縮性があり、完全に滑らかでソフトな肌触りになっています。
セラミック素材がどれほど頑丈か、地球から400km離れた国際宇宙ステーションに注目する必要があります。宇宙ステーションは、極小の隕石や時速40,000kmにも及ぶ軌道上の破片を防ぐため、何重にも保護されています。最初の層はアラミド繊維でできているそうです。次の層は、地球上で2番目に丈夫な素材であるセラミックファイバーで織られています。宇宙空間での超高速衝突に十分耐えうる素材であれば、地球上でのあらゆる試練にも十分対応できるでしょう。
このインナーの目玉である耐摩耗性は、摩擦や消耗に耐える衣服の能力を測る方法です。登山ロープを肩に掛けている状態、ダウンヒルコースを自転車で走行して降りている状態、長距離のランでバッグが背中で上下に揺れている状態は、すべて擦れです。耐摩耗性の高いウェアを着ていれば、服も肌も無傷で冒険から帰ることができる可能性が高くなります。
このインナーには20%のエラスタンが使用されており、ステッチも含めてのストレッチを実現しています。縫い目のない2つのサイドパネルは、裾から体の側面、袖の内側、袖口まで続いており、腕や上半身の動きに合わせて生地が伸びるのを防ぐため、縫い目がなく、完全に自由な動きを実現します。また、縫い目が脇の下を擦る可能性がないため、より快適に過ごすことができます。
更に、マットブラックのファスナーが付いており、いつでも固定できるようになっています。一度固定してしまえば、どんなに動いてもファスナーの引き手が跳ねたり、外れたりすることはありません。このセラミックベースレイヤーは通気性と親水性を備えています。外側は超弾力性がありますが、裏側はソフトでシルクのような肌触りで、一日中着ていても苦になりません。ベースレイヤーは軽量なので、耐摩耗性の代償として余分な重量を背負うこともありません。
なかなかの優れものです。夏のラッシュガードにもなるのでこれから重宝できるでしょうか。30歳を過ぎてから黒という色を敬遠してきましたが、久しぶりに喪服以外で黒い衣類を買いました。