アプリの対価。

私はスマートフォンは持っていませんが、iPadを持っているので、アプリをインストールする事が多いです。
そして、おそらく世の中の大半の方と比べ、私は有料アプリを多く入れています。一本の優良ソフトが数万円の時代を知っているからでしょうか。買ってからあまり利用していないものもありますが、100円や250円、高くても500円のアプリをインストールするのに私はなんら抵抗はありません。最近は缶コーヒーを飲まなくなったので、缶コーヒー何個分、と考えれば安いものです。
ただし、アプリストアの現状もあり、数枚の写真やネットの評判では自分に合うアプリかどうかわからないところが大きく影響していると思います。Appleが買収したTestFlightのような事前トライアウトシステムとかで今後改善されるようですが、現状ではアプリの購入を躊躇してしまうプラットフォームとなっております。
Forbesの調べによると、2016年には95%以上のアプリがフリーアプリとなり、ますます拍車がかかる感じです。
食べ物では多少高くてもいいものを買うようにしています。近郊の野菜とか、信頼できる肉屋さんとか、体の中に入れるものですから。
洋服は最低限のもので良しとするものも買いますが、趣味で欲しいものは別として、仕事着などは高くはなくとも良い生地でちゃんとした仕立てのものを着ようと心がけています。見た目で仕事で損するのはなんとももったいないですから。
少々大げさですが、アプリも同じ考えで購入しています。
今の時代はいいものを作っていれば売れる時代ではないことは間違いないです。しかしせっかく生活を豊かにしてくれている携帯端末の機能を「フリーアプリでいいや」と思うのはもったいないと感じてしまいます。「タダほど怖いものはない」とまでは言いませんが、フリーアプリはどこかで収入を得るために、In-App Purchaseを促したり、広告だからけのものが多いです。広告を表示するためにCPUもメモリも電力を使用するのですが、それなら数百円払った方が総合的にも長期的に見ても良いと感じてしまいます。
食品と違ってアプリのインストールは本質的に体に害がないだけに、アプリの無料化は留まらず、In-App Purchaseのアプリが多くなるでしょう。しかし自分が良いと判断したものには相応の対価を払い、これからも開発やアップデートが進むように支援したいのです。
少なくとも、私自身会社で働いており、自分の仕事と関わった製品に正当な対価を払ってもらいたい、と思っています。アプリ開発者が同じように考えているハズです。

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