ここ数週間の製品発表で一番面白そうなのがSigmaのsd Quattroです。
やはりSigmaの特徴である完全国産(会津)生産、FOVEONセンサーの専有、コンセプトのはっきりしたレンズ達。ひょっとしたら、他の会社も開発に関われたら今の技術点ももっと進んでいたかもしれません。全てのカメラに搭載されていたかもしれない、というのは決して大げさではないと思います。
FOVEONセンサーではないベイヤーセンサーは技術的には古い技術で、構成やコンセプトも昔の制限のままの延長線上に進化です。対してFOVEONは進化のベクトルが根本的に異なります。ベイヤーセンサーが三色(分解)写真機相当だと、FOVEONはコダクローム相当かと思います。三色(分解)写真は1875年あたりに開発された、三原色のみで印刷された写真で、まさにベイヤーセンサーです。そのまま三原色で印刷が進化したら技術は向上したでしょうが、根本となる部分が同じなので限界があります。
今までSD1などのデジタル一眼レフ機も出ましたが、dpシリーズのコンパクトカメラもあります。コンパクトカメラとは言え、dpシリーズは中判カメラさながらの注意が必要で、なかなかとっつきにくいカメラです。
Sony アルファシリーズやLeica SLに似た出で立ちから、比較的使いやすいカメラとなっていると思います。専用設計されたSigmaのレンズも面白いですが、可能であればアダプターとかで気に入ったレンズで写真が撮れれば面白いですね。バックフォーカスの関係からLeica Mレンズは装着できなさそうですが、いつの日か・・・。