レンズ設計仕様書について。

仕事の沿線上で立ち上げた光学設計のサイトを更新しました。
最新の記事は、『光学レンズ設計仕様の手引き』というような内容で執筆しました。3000ワード程度の中程度の長さのものです。

Pencil of Rays

この手引きではレンズ設計の仕様書を紐解き、その読み方に慣れる事でレンズ設計に役立てる手法を紹介しています。光学系に対してどのような点に気を付けて、臨むべきか考察しています。
私はレンズ設計を生業としていますが、レンズ設計の第一歩はこの仕様書の解読です。
お客様がどのような事を望んでおり、どのような性能のレンズが必要なのか一緒に考えるのが仕様書です。

その仕様書次第で、設計の良し悪しが決まる事も多く、中には物理的相反する仕様を求められる場合もあります。その場合は指摘しないと解のない設計をする事になります。性能を満足できない場合は譲歩できるパラメータを模索します。また、経験から追加した方が良い項目も提案して、仕様書に挙げます。
また、仕様書を書けるようになると、設計の際の作業がとてもスムーズになります。設計のプロセスで達成すべきパラメータが目の前にあるので、設計や最適解を求める際にひとつずつ確認・記入する事で今手がけているレンズ設計がどの程度の性能なのかを知る事ができます。
執筆した手引きの付録として、実際に使用できる仕様書例をExcelとGoogle Sheetsをダウンロードできるようにしており、必要な数値を記入できるようにしています。
英語で書いているのですが、誰かの役に立てれば幸いです。
How to use a specification “cheat sheet” for your lens design

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