日本予選突破!これからも、毎試合の感想を書こうと思う。
6月18日(火):研究室のメンバーが全員そろうのは昼間の日本戦だけなのね。
日本のスタメンに少々びっくり。DFは同じなのだが、MFは6人もいて小野・中田のダブル司令塔。
アレックスが左、明神が右。ボランチは戸田、稲本。
そしてFWはな…なんと…西澤。
おいおい、盲腸患ってたやつが大丈夫なのか?と研究室のみんなが言ってたのでやさしく解説。
トルコは中盤が厚い割にサイドの方が空いているのでサイド攻撃を仕掛けるといい。
センタリングをバンバン上げて西澤のヘッドでシュートなりポストプレイなりでチャンスを作る。同時に中盤は厚くする。
しかーし、そううまくいなかかった。みなさんは西澤の下手さに注目をしたかもしれないが、彼の精細が欠いたのは彼のせいではない。
なにしろチャンスがなかったのである。アレックスにしろ、明神、市川にしろ、全然いいセンタリングが上がってこなかった。
そしてCKのゴールはホントラッキー。あれは誰かがついてさえいれば誰でも止められたろうに。
あんなにフリーじゃ入れられて当然。です。
加えて言うなら中田浩二のミスからとられたCKなので、彼のせいでもある。試合中ミスが多くてびっくりした。
次に海外に行く選手は彼だと思っていたくらいよいプレーを普段はする。精度の高い左足は何度も日本にチャンスを与えた。ロシア戦では稲本のゴールにつながったりもしたのに。
結局今までの「点の取れない日本」に戻ってしまったような気がするが、運も実力のうち。しかし勝てた相手だけに悔しさが残るね。
韓国対イタリア。
立ち上がりから両チーム攻撃。
5分で韓国にPK、しかしブッフォンナイスセーブ。終始彼は調子が良かった。
そしてイタリアは前半のうちにビエリがゴール。イタリアが調子いい時に入れるのは彼。調子悪くても彼。敵地にいても彼。
しかし、早い時間帯でのゴールなので、守りにはいかなかった。
しかし後半の60分に、デルピエーロを外して守備的な布陣をとる。これが早すぎた。
ここから韓国の猛攻。
守備的な選手を3人も外して攻撃的な選手を入れる。厳密に言うと4トップくらいになっていた。
しかも守備の一人はホン・ミョンボ。
そして終了2分前に同点ゴール。
更に延長も残り3分のところでゴール。逆転Vゴール、って感じ。
しばらく大声で騒いでいたのを覚えている。約40年ぶりにアジアベスト8。
そしてあの時は、なんと北朝鮮がイタリアを破ってのベスト8だった。ほほほー。
でも冷静になったちょっと思ったのが審判がかなり韓国よりなコールをしていたこと。ホームタウンってこんなものか。
イタリアは延長戦に入ってトッティがペナルティーエリア内で倒れた行為をシミュレーションと判定され、この試合2回目の警告で退場。その後を10人で戦ったが、逆転負けした。トラパットーニ監督は試合後、「なぜ、ひどい判定の犠牲にならなければならないのか」と批判したらしい。
トラパットーニ監督が審判の判定に不満を訴えことに対し、「審判もミスを犯すことはある。間違いを最小限にとどめようとしている。全般的には満足している」と審判をその後擁護したらしいが。
でも今大会では韓国~イタリア戦のほかにも、判定に対する不満が続出している。(日本~ベルギー戦だけじゃないのよ)
しかしアン・ジョン・ファン、本当によかった。イタリア(ペルージャ)で苦しんでいただけに。
今日の結果:
トルコ1~0日本
韓国2~1イタリア
6月17日(月):また試合が見るのが厳しい月曜日。
メキシコ対米国。
勢いはメキシコだが、先制点は米国。
ポルトガル戦同様、1点取ってから守備のうまい米国。
そしてカウンターから追加点。
ボール支配率はほとんどメキシコ。
試合としては特に面白くなかった。
ブラジル対ベルギー。
立ち上がりはベルギーペース。
最初の15分、もしユニフォームを取り替えて、「こっちがブラジルだよ」って言ったら信じる人が結構いただろう。
そんな無意味な構想はさておき、前半はブラジルのチャンスよりベルギーの方のチャンスが意味があった。
チャンスの数は同じくらいで、惜しかったかもしれないが、ブラジルは個人技で作ったチャンスであり、ベルギーの方は戦術どおりサイド攻撃からちゃんとチャンスを作っていた。
そういう意味で主導権を握っていたのはベルギーだった。
しかし後半になってほんの些細なミスから失点。
しかもリバウドのシュートがDFに弾かれてゴールに入った。触らなければGKは取れたかもしれないが。
ここからベルギーの猛攻。
しかし得点の欲しい時にブラジル追加点。ロナウド。
調子が良くても勝てないベルギー。この日のベルギーが相手だったら日本は負けていた。
調子が悪くてもリバウド・ロナウドの個人技で勝ってしまったブラジル。こういうチームは調子がいい時はかなり怖い。
調子がいいブラジルと、完全復活したベッカムと組織的な守備のイングランドとの試合は見物だ。
しかし、クローゼの爆発的ハットトリックと比べて、ロナウドは4試合連続ゴールで5点目。
ブラジル~ドイツファイナルになった場合、得点王争いも絡んでくると面白いなぁ。
ちょっと話しが早いか。
今日の結果:
米国2~0メキシコ
ブラジル2~0ベルギー
6月16日(日):これだけサッカー漬けの毎日なのに飽きないのは何故だろう。
スウェーデン対セネガル。
どちらも守備的なチームであるために戦い方は似てくると思ったが、いきなりスウェーデンが先制。
しかしここでスウェーデンは守りに入ってしまうため、セネガルに追いつかれる。
守備を固めれば安心というわけでもない。いいリズムで攻撃している時に無理に守備的にしてしまうとリズムが狂い、結局守備が疎かになってしまう。
そんな感じの作戦ミスですね、これは。
こうなっては振り出しに戻る、と思いきや、後半に入ってからはスウェーデンは体力を消耗してしまったため、思うように攻撃が出来ない。
そのまま延長のゴールデンゴール方式へ。
この大会でははじめてのことだが、基本的にはJリーグのVゴールと同じルールだ。
そして前半の14分、セネガルゴール!
なんと逆転して勝利!
思ったのが、同じ守備的なチームにしても、組織中心のスウェーデンと個人技中心のセネガルは大違い。
最後の最後でこの差が出たのではないか。そう思わずにいられない。
それよりも、セネガル強い。そしてもし日本がトルコに勝てるものならば次に当たるだけに、この試合には注目していた。そして個人的な考えではスウェーデンの方がやりやすいと思った(ワールドカップ前の最終遠征では負けているけど)
う~~~ん。セネガルは苦手な相手だなぁ、日本も組織的なだけに。もちろん、トルコも苦手なチームだけど。
スペイン対アイルランド。
立ち上がり8分でスローインによるモリエンテス(スペイン)のヘディングゴール。
センタリングを上げる前に動き、ニアの方に動きながらファーへ打つ。なかなか簡単なことではない。毎度ながら、誰もそんなところを見ちゃいないだろうが。
しかし、いつもの事だが、アイルランドは後半になってからの動きがいい。
先制点を取る、というのは今大会においてとても重要なことなのだが(先制点をとっているチームが大体勝っている)、アイルランドだけは例外だ。
とかなんとか言っている間に90分の時点でアイルランドのPK。
この少し前に一度失敗しているのだが、今度はロビー・キーンがきっちり決める。
この延長戦ではなんとなくアイルランドの方が押している。
おそらくスペインは疲れているのだろうが、実は故障者が出たので(ラウール)交代枠を使い切っていたので10人で戦わざるを得なかった。
終始アイルランドが押していて、スペインにはチャンスは皆無といった状態でPK戦。
今大会初めてのPK戦だが、知らない人のために:普通にPKを蹴るのと120分試合をした後で蹴るPKは全然違う。しかも勝負を決める時、となるとプレッシャーは相当なもの。
こういう時には攻め込まれていた方が有利なのだが(防ぎ技った、攻め切れなかった)、さてどうなるか。
なんとスペインGK3人連続でPKを止めて試合終了。
文句無しのMVPはGK。
しかし、アイルランドの粘り強いサッカーは技術だけでは手に入れられない。技術が比較的低い日本代表もこういうところで力を補えばアイルランドみたいに世界で活躍できるのではないか。
組織も重要だが、この粘りも参考になると思うなぁ。
今日の結果:
セネガル2~1スウェーデン
スペイン1~1アイルランド(PK3~2)
6月15日(土):今日から決勝トーナメント。
ドイツ対パラグアイ。
前半は最初はドイツペース、その後にパラグアイペースになる。
実際、ボールを持っていた時間は50%ずつだと思う。
さすがに決勝トーナメントだけに、両チームとも守備的だ。
特にパラグアイの方は、ドイツのサイドからの攻撃をうまく封じていた。
ドイツは昔から少ないチャンスをものにするより、とにかく多くのチャンスを作るチームだ。
そして最後の最後で、終了2分前ほどにやはりサイドからの攻撃でドイツゴール。
真横からのセンタリングをノートラップでシュート。
オレの意見としては、ドイツは初戦で8~0で勝った事により、得点を入れることに慣れてしまい、ずるずるとそれがクセになってしまった。
アイルランド戦でも同点にされたし。
デンマーク対イングランド。
立ち上がり5分でイングランドのCKにより、こぼれ球がゴールに入る。
ここで評価すべきは、ベッカムのCKである。当然これはこの試合最初のCKであり、普通ならばその感覚をつかむのは難しい。
カジュアルなサッカーファンは知らないかもしれないが、実は試合前の練習ではCKの練習はできないのだ。
つまりベッカムもこの日、このスタジアムでは初めてのCKだったのである。にも関わらず素晴らしいキックを打てたのはやはり一流である証拠か。
2点目はそのわりとすぐ後で、オーウェンが決める。
この時点では結構雨が激しくなっていた。
FWのへスキーが左サイドで低いボールのセンタリング。
これがバットの足にあたり、こぼれ球に。
予想外のボールにオーウェン、うろたえもせず、完璧にトラップ、そして迷わずシュート。
これで完全にイングランドペースかと思いきや、ボール支配率は圧倒的にデンマーク。
イングランドの3点目も、とても勉強になるものだった。
デンマークDFのミスから、ベッカムがボールを取り、恐ろしいくらい優しいグランダーパスをヘスキーへ。
これをヘスキー、落ち着いて低いシュート。
乾いていたボールならGKは止められたかもしれないが、今大会のボールは濡れると特に滑りやすい。
ベッカムもそれを知ってか、グランダーのコロコロ転がるパス。濡れたフィールドでバウンドは不規則なのだ。
基本というかセオリーどおりのプレイ。
いつだったかコンフェデレーションカップで中田も雨の試合の中で低いFKを打ったような気がする。
ところであとで聞いたところによると、トマソンは怪我をしていたらしい。
来季から小野のいるオランダのフェイエノールトからイタリア:セリエAのACミランに行くそうだが、頑張って欲しい。
前回はベッカムの退場で終わったワールドカップだったので、是非この勢いで頑張って欲しい。
今日の結果:
イングランド3~0デンマーク
ドイツ1~1パラグアイ