Microsoft Surface Studioが発売されます。

Microsoft Surface Studioが発売されます。


なかなか先進的なデバイスだと思います。でも万人に需要があるものかどうかは少しわかりかねますかね。

このSurface Studioの前身の機器、2012年にSurface RTが発売されたのが記憶に新しいですが、これは当初既に無いジャンル向けに開発されたデバイスだったのではないかと思います。このSurface RTは簡易的なOSでモバイルと競合するものだと思っています。それも当初WIndows 8のコンセプトを具現化したデバイスでした。つまり、タッチスクリーン化されたタブレットながら従来のPCのパワーを持つものだそうです。
そのWindows 8を開発した時に、モバイルもPCも共用できるOSとして発表していました。No Compromises=妥協が無いと言う売れ込みです。ただし、Windows一部の特殊なソフト以外、もはやスマートフォンで多くのビジネスができてしまっていました。わざわざモバイルと共用できるOSは必要なかったのでしょう。また、多くのPCよりも性能が劣っていたことから、汎用的には少し使いにくいデバイスで、売り込みとは少し異なっていたように感じました。
Surfaceのターゲットは本格的なコンピュータが必要無い、カジュアル使用向けのプロセッサも軽量なものでした。ただし、カジュアルにコンピュータを使う方々はスマートフォンを使っており、そういう方にはスマートフォンは十分な性能だったのです。SurfaceはガッツリPCを使う人には物足りなく、カジュアルにコンピュータを使う人には必要なかったのです。
今はWindows中心の世界から、iOSやAndroid中心の世の中になったので、それにMicrosoftは順応し始めていると思います。サービスなどに注力しているのがその表れだと思います。
Surface Studioですが、Surface Dialが面白いです。
少々高いですが、Surface Studioはニッチなデバイスなのではないかと思います。スマートフォンが最もポピュラーなパソコンである今、ニッチで特殊な機能が必要です。10年前はPCがハブだったかもしれませんが、今ではスマートフォンがハブです。また、10年前にパソコンを売るのに戦略は明確で、現在ではスマートフォンを売る方法が明確です。
Surface Studioのニッチさは、ディスプレイ上に絵を描く必要があって、高性能なデバイスとファイルシステムのあるデバイスはこのSurface Studioしかないのです。これは万人向けのデバイスではありません。問題があるとすれば、現在音楽やアートを仕事に多用している人の多くがOS Xを使っている点でしょうか。仕事で使っているシステムそのものをオーバーホールするには勇気がいるものです。
Surface Studioは割と高価ですが、価格を問題視しているような人をターゲットとしていないので問題ないと思います。商品を開発していくうちに目標が明確になり、高性能なものを開発し、値段は可能な限り安くする、というニッチ製品が増えてくるのでしょうか。PCが開発されたことでポケベルやPDA、電子手帳、携帯電話、デジタルカメラ、GPS機、iPod等が発展したのです。スマートフォンが成熟した今、これで見据えてどのような製品やプロダクトが開発されるのか見ものではないでしょうか。

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