最近のEVFは見やすいので、色々な事ができるようになりましたね。撮像素子上の画像が目を通して見えるので、露出とか、モノクロでどう見えるとか、目の当たりにできるわけです。これ、ミラーレスカメラのメリットですね。
一眼レフのミラーですが、そこそこコストがかかりますし、機構的な調整も必要とするのでミラーレス機の方が製造コストは低いハズなんですよね。ペンタプリズムも性能を追いかけると高価になります。
このままカメラのミラーレス化が続くと、ミラーレスになる事でコンパクトになると思われがちですが、それは一部のカメラだけだと思います。プロ機が全てミラーレスになったとして、コンパクト化だけを追求するわけにはいかないからです。
そういう意味で、各社がミラーレス機を販売し始めますが、抜きん出る会社はあるのでしょうか。
キヤノンが有利かもしれません。一眼レフカメラのEOSマウントが初期から電気機構だったので、今回のRシリーズの対応にスキがありません。過去のEOSレンズが全て使えても驚きません。こうなるとレンズ資産が活かせるだけでなく、新しいレンズも使えるようになります。
その点、ニコンはGレンズが全てZシステムに使えるわけではありません。メカ的なところでマニュアルフォーカスにも難があるでしょう。レンズ資産を主たる理由にZカメラを購入する方が比較的少なくなります。
いずれにしても、キヤノンのRカメラとニコンのZカメラはソニーのアルファカメラの販売数に影響を与えるのではないかと思います。特に、キヤノンはRF28-70mm F2 L USMレンズがあります。
F2通しのズームをフルサイズミラーレスで出しているのはシグマくらいです。
これはマウント径で可能となったので、同様のマウントのニコンにもできます。ソニーのマウント径はその点では少し小さいですね。
いくらソニー機が売れていようと、キヤノンユーザーの方が圧倒的に多く、かつ長年のキヤノンユーザーです。そういう方がミラーレスに流れるのならばキヤノン→キヤノンでしょう。
後、パナソニックの存在が不気味です。同社もフルサイズのミラーレスカメラが噂されていますが、そのパートナーシップからLeica SL的なパナソニック機が出たら欲しいです。
Leica SL自体、凄く良いスチルカメラです。そしてGH5やGH5Sからわかるようにパナソニック動画機能はピカイチです。この2つが同化したら鳥肌が立ちます。レンズもSLマウントで共用できたら恐ろしいです。
とは言え、ユーザーシェア的にキヤノンの方がまだまだ多いです。全ての項目で一番ではなくとも、キヤノンユーザーにとってキヤノンのミラーレスは買うに値するものであると思います。カジュアルに使う方もキヤノンユーザーが多いですからね。そういう方にはRF24-105mm F4 L IS USMが最適なのではないでしょうか。画角範囲、ズーム比、サイズ、価格、性能、全てがちょうどいいと思います。
ニコンにしても、キヤノンと比較するとレンズと使い勝手で一歩譲るかもしれません。
ソニーはこれらのカメラの出現でシェアが落ちそうです。レンズマウントに限界を感じて新しいレンズマウントを開発するのでしょうか。そうなったらユーザーはまたレンズを変えなければいけなくなります。ミノルタのカメラ部がソニーに吸収されてから、ソニーのカメラは短期使用な目線が目立ち、ラインナップで全てのレンズを使わせる姿勢とこだわりがキヤノンとニコンより薄く感じます。アルファの一眼レフのカメラもありましたし、トランスルーセントカメラと言うのもありましたね。
意外と話に聞かないのがカメラのハンドリングですが、その点はニコンもキヤノンも定評があると思います。エルゴノミクスというか、なんというか。このあたりは触ってみないとなんとも言えませんが、両社の一眼レフからすると、一日の長があると思います。
現時点での予想は
キヤノン > ニコン > ソニー > 富士フイルム > パナソニック > オリンパス
でしょうか。ライカはマーケットが異なります。
その内、ミラー有りのカメラを知っている人口が減っていくと、『ミラーレスカメラ』という単語が無くなって、『レンズ交換式カメラ』で落ち着いてもいいのではないでしょうか。