レンズトリオの選択。

最近の『レンズトリオ』と言ったらどんなレンズなのでしょうか。
16-35mmの広角ズームレンズ、24-70mmの常用ズームレンズ、そして70-200mmの望遠ズームレンズでしょうか。

zoom

焦点距離に隔たりがないのが安心なのでしょうかね。

これだけの焦点距離があると、ズームだけで構図が決められそうです。私としてはあまり楽しくありません。
全ての焦点距離を持ち合わせている事が大事と思うのもいいでしょう。50mmのレンズしかなくて45mmの構図が撮りたかったら困りますもんね。16mmから200mmまであればシームレスな撮影が可能だと。
でも過去のズームは性能に偏りがあり、光学設計の制約からズーム中に3つの焦点距離でしか性能が出ていないものがありました。その時代からズームレンズが大きく進化した今、このような隔りのない焦点距離の選択は正しいのかそうでないのかわかりません。
レンズの交換をせずに済むようにOlympusの12-100mmズームレンズを使うのは正解であるような気がします。単焦点レンズを交換などしている場合ではないかもしれないし、レンズ交換をしている最中に剥き出しになったセンサーに傷でも付いたら大変です。天気の事情でレンズ交換ができないかもしれないし、大勢の人に囲まれてレンズ交換するスペースがない場合もあるでしょう。
一方で、ズームレンズ一本で撮影しているとついついズーミングに頼ってしまいそうです。単焦点を使って構図を考え、フットワークを使って頭を使うのも大事な作業のはずです。考えて選択され、選び抜かれたレンズでこの上なくイメージ通りの写真を撮れた時の気分は最高です。そう言った写真が心に残ることも事実だと思います。
先日、75mmくらいの画角のレンズで撮影を楽しみました。そのレンズはズームと比べると小さく、目立たず、取り廻しが良く、控え目なF1.8の明るさでした。
F2の明るさのズミクロンも大好きです。
フィルムカメラ全盛の当時、レンズトリオと言えば35mm、50mm、90mm(85mm)でした。28mmが広角と言われていた時代ですが、28mm、50mm、90mmと言うレンズトリオの選択もあり得たのではないかと思います。
思想は35mmにせよ28mmにせよ同じで、主要の焦点距離で気に入ったレンズを持つ事が多かったです。ズームレンズと比較して1段程明るく、収差も少なく、解像度も高く、サイズが小さくて軽いのです。
しかも最新の単焦点レンズの性能は恐ろしく高いです。
実はポートレイトは90mm〜105mm相当が好きですが、APS-Cの60mm〜75mmの焦点距離のレンズ少なく、50mmが多いです。それだと75mm近辺になってしまうのですが、50mmの焦点距離のレンズをスクエアフォーマットで撮影すると、その画角は不思議と100mmくらいになり、私の好きなポートレイトの焦点距離になるのです。
APS-Cならば23mm、35mm、50mm(スクエアフォーマット)で同じ焦点距離です。
マイクロフォーサーズならば17mm、25mm、45mmですかね。42.5mmや45mmのスクエアフォーマットが99mm〜105mmなので、大好きな焦点距離です。
ここまで言っておきながら、レンズトリオではなく最終的にはSony RX10系列のような24-600mmの高倍率ズームレンズが一番良かったりして・・・。

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