MacbookとMacbook Air、Macbook Proとノートパソコンがありますが、最も小さく・軽く・薄く・安いノートブックはMacbookであり、Macbook Airではありません。昔はMacbookと呼ばれるパソコンが一番安く、Macbook Proはその上、という位置付けです。
普通に考えて、Macbook Airは10年程前のパソコンですので、いずれ生産終了となり、MacbookとMacbook Proという二つのノートパソコンのラインナップとなると思っていました。そうなるとスッキリします。
しかし、Macbook Airはその安定性と低価格でずっと残っている印象です。その理由は、Macbookがドル価格で$999にならないからだと思うので、もしその価格になったら直ぐにでもMacbook Airがなくなると思います。発売当初のMacbook Airもプレミアム感があり、しばらくは価格が高かったのです。当時はSDDも珍しく、仕様を詰めればとても高価なノートパソコンになりました。
発売当初の12インチのRetina Macbookも同様の戦略かと思いました。Macbook Airよりも更にシャープな形で価格は高かったです。それも今はドル価格で$1299です。いずれはAirはなくなり思っていました。「Air」って単語も薄さや軽さをイメージするのに、最も小さいノートパソコンではありませんよね。
そこで新しいノートパソコンの噂があるみたいです。色々と可能性を考えたいです。
可能性1:RetinaディスプレイのMacbook Air
ハードウェアをほとんど変更せず、13インチのMacbook AirのディスプレイをRetinaにする。これをやってしまうと、Appleが推進している薄いタイプのキーボードやUSB-Cのみのポート等のノートパソコン戦略を否定する事になりますね。SDカードや古いキーボード、USB3のポートやMagsafeは全てその思想に逆行する行為になります。
可能性2:現行Macbookより少し大きいノートパソコン
12インチディスプレイよりも大きい13インチもしくは14インチのRetinaディスプレイを搭載したノートパソコンで、同じタイプのバタフライキーボード、USB-Cポートが二つもしくは三つ搭載。これはこれで魅力的なマシンかもしれません。現行の12インチMacbookが最も低価格パソコンとなる一つの問題は、12インチのノートパソコンが小さ過ぎるかもしれない点です。13インチくらいになればちょうど良い大きさになるかもしれません。でも筐体が同じで内蔵類も同じでは、この仕様で現行のMacbookよりも安くはできないでしょう。
可能性3:現行のTouchBar無しの13インチMacbook Proがいずれ$999になる
実はTouchBar無しの13インチMacbook Proのベース価格は現行12インチのMacbookと同じ$1299です。でも13インチのMacbook Proの最低SDD容量(128GB)はMacbookのそれ(256GB)と比べて半分で、同等のSDDにするとMacbook Proの方は$1499になります。そう簡単に現行のTouchBar無しの13インチMacbook Proが$999になるとは思えませんし、製品名に「Pro」が付いているものが最安ノートパソコンとなってもいいのでしょうか。
なんだかどれも可能性が薄そうです。
更に考えてみると、可能性1のRetinaディスプレイの13インチのMacbook Airが発売されたとして、この現行のTouchBar無しの13インチMacbook Proとの差別化が難しいと思います。ただでさえMacbook Airは現行のMacbookとの差別化が難しいのに、ラインナップがグダグダになりそうです。
私はMacbookとMacbook Proのみのラインナップがスッキリだと思うのですが、Macbook AirにRetinaディスプレイを付けたパソコンもあり得るのではないかと思いました。製品名や系列的には混乱するばかりですが。
- Macbookと冠するものがベースモデルとなるべきなのに、最も薄くて軽く、そのサイズにプレミアム感があります。
- Macbook Airというのが名称的に最も軽くてコンパクトとなるべきなのに、現行のMacbook Proと比べても同等程度の薄さです。
- Macbook Proは性能の劣るTouchBar無しのモデルと最高性能のものが混在しています。
でも、ネーミングはさておきRetinaディスプレイがアップグレードされた13インチMacbook Airが$999で最安値となれば、現行のラインナップにスッと入りますよね。最も売れている(であろう)Macbook Airに新しいハードウェアを追加する感じです。その時、筐体はMacbook Airだとして、MagsafeやUSB3ポートやSDカードスロットも無くなっていたらどうなんでしょうかね。キーボードも最新のバタフライ形式キーボードになっていたらどうなんでしょうね。
いずれにしても、現行の12インチRetinaディスプレイのMacbookと現行のTouchBar無しの13インチMacbook Proの間のモデルは歓迎されるのでしょうか。そうなると4つのノートパソコンが出てきますが。
- Macbook Air、10年前のノートパソコン、$999。
- Macbook、性能を犠牲にして極限までのコンパクトノートパソコン、$1299
- Macbook Air(仮称)、10年前の筐体、$1299?$1199?$1099?
- 筐体は見慣れたMacbook Air
- 最低SDD容量はMacbookと同じ256GB
- 現代の13~14インチRetinaディスプレイ
- バタフライキーボード(新しいやつ)
- ForceTouchトラックパッド
- USB-Cポート×2~3
- Macbook Pro、TouchBar無しが生産終了となり、プロユースのみとなる。$1799。
こうなれば、新しいパソコンを発売しつつ、現在のAppleのノートパソコンに対するハードウェアの選択を否定することなく、お得なRetinaディスプレイモデルがラインナップに登場します。13インチMacbook Proの筐体やバッテリー関連がまだ生産ライン的に安くなっていないので、ロングランで熟練の生産ラインのMacbook Airとキーボードやトラックパッドの生産ラインを統一して、少しでも生産価格を安くする。
その場合はご覧の通り、現行のTouchBar無しの13インチMacbook Proが無くなると思います。自分が持っているのになんですが、Proを冠するのに性能がおそまつなのが気になります。
そして、将来的にこの『Macbook Air(仮称)』が$999となり、Retina無しのMacbook Airが生産終了となる。Macbookはコンパクトなサイズにプレミアムを払う感じになります。
- Macbook Air(仮称)、ベースモデル、$999
- Macbook、プレミアムコンパクトノートパソコン、$1299
- Macbook Pro、プロユースノートパソコン、$1799
どうでしょうかね?ネーミングを『Macbook Air(仮称) → Macbook』、『Macbook → Macbook Air(もしくはMacbook Feather、Macbook Helium、Macbook Vacuum等軽さを称する名前にする)』にしたくなりますが。iPadだって以前はAirと呼ばれていた筐体が今はただのiPadですし。