少しペースの落ちてきたワールドカップ観戦。一瞬一瞬、ちゃんと観てみたい。
6月30日(日):決勝!
ブラジル対ドイツ。
立ち上がりからほとんどの時間はドイツ優勢。
前半の最後にロナウドのチャンスがあったが、これをカーンがファインセーブ。
これが入ってると入っていないのでは大違い。
このまま時間が過ぎてゆくが、依然としてドイツペース。
出場停止のバラックにかわり、シュナイダーが攻守に非常に貢献。いつもの右サイドのみでなく縦横無尽に動いていく。
ブラジルのチャンスは数少ない。
しかし、DFのミスからリヴァウドがシュート。これが雨で滑ってカーンの手から弾かれる。
そこにロナウド、素晴らしいタイミングで走り出してシュート。体勢が崩れていたカーンはセーブできず。
それにしても全然チャンスのないリヴァウドから得点が生まれ、全選手の中で一番好調だったカーンがミスをするとは。
サッカーって面白いですね。
それからしばらくしてまたロナウドがゴール。
更に今回もリヴァウドのナイスプレー(スルー)から生まれたゴール。
そのまま試合終了となるわけだが、状況を考えるととても良い試合だった。
決勝ともなると7試合目なので全員が疲れている。更に試合に絶対勝つ、というよりもとりあえずは負けないように、と臨むチームが多い。
特に今日は雨も降っていたので良い試合になる確立も低かった。
もちろん序盤の試合の方が面白いことが多かったが。
それとドイツは最後まであきらめず、たとえ二点差がついていてもゴールを狙っていった。
そしてMVPは文句ナシにロナウド。8得点という数字もここ数回の記録を超えている(82年より6点が相場)。
前々大会は代表招集はあったものの、一試合も出場せず。前大会は決勝の前の晩に意識不明となって体調が優れぬまま出場。
そういう意味でロナウドには良かったと思う。
しかしあえて彼以外の優秀選手を選ぶとしたらシュナイダーだろう。
バラックの穴を埋め、更に自分の仕事もこなすところはさすが。
しかしブラジルらしい試合展開はあまりなかったように思う。
もちろん、あれだけチャンスがあって決められないどいつにも問題はあるが。
しかし、次回の大会はドイツであるので、是非この試合の悔しさをバネに頑張って欲しい。
今回のブラジルのように。
今日の結果:
ブラジル2~0ドイツ
6月29日(土):かんこ~く!
トルコ対韓国。
しょっぱなからビビった。今大会不発のハカン・シュケルの開始10秒のゴール。
そこから9分に韓国の素晴らしいFKのゴール。
そしてなんとなんと13分にトルコ追加点。
結局前半32分を過ぎた頃には3~1になっていた。
後半ロスタイムで韓国が1点返すものの、3~2で終了。
意外とミスが目立ったのがホン・ミョンボ。
先取点も3点目も彼のミスによるもの。
特に先取点を許してから韓国は立ち直れなかったのではないのか。
しかし試合自体はファウルも少なく、フェアな試合だったと思う。
試合終了後にトルコ選手と韓国選手が手を取り合って会場のサポーターに挨拶したのもよかった。
ヨーロッパや南米のトップチームはこの3位決定戦を廃止しようという意見を多々出しているが、こういう感動がある限りは続けるべきではないのか。
とりあえずトルコ、強いです。選手はドイツ系が多いので、次回のワールドカップはホームに近いため有利かも。
ここまでヨーロッパの強豪相手に勝ったりよい試合をしていたにも関わらず、今日の試合はちょっと弱い韓国に戻ったような気がする。
疲労のせいかもしれないし、決勝じゃなかったからかもしれない。
とにかく、今日の試合はなかなかよかった。
今日の結果:
トルコ3~2韓国
6月26日(水):決勝はどうなる!?
ブラジル対トルコ。
この試合は一次リーグで一度あったが、ブラジルはかなり危ないところまで追い込まれた。
トルコは決して弱くないのでブラジルといえど油断は出来ない。
前半からゴールキーパーのファインセーブで互角の勝負に持っていったトルコ。
カーンがいなければベストゴールキーパーの座を確保していたかもしれない。
とにかく前半はよく守り、よく攻めたトルコ。
贅沢を言えば前半に得点が欲しかった。
トルコのバランスのとれた守備は先制すれば楽に実行できる。
後半になって精彩を欠いていたブラジルの攻撃が爆発。
フリーキック、ドリブル、サイド突破等がグンとよくなっていた。
そしてロナウドの3人抜きからゴール角を狙ったシュートがキーパーの手を弾いて入る。
ここでももうちょっとでセーブしていたキーパー、恐るべし。
1点取ってからのブラジルはノってきた。得意のドリブル中央突破で崩しまくる。
しかし追加点をあげられず、終了。
トルコもいいところまで試合は持っていったが、やはり決定力不足。
枠に入るシュートも少なかった。
ブラジルは南米予選で苦戦したのだが、やはりロナウドがいなかったからだと思う。
この試合では見られなかったが、リバウドのシュートばりのクロスやキラーパスにあわせられるのはロナウドくらいしかいない。
これでワールドカップで初めて、ブラジルとドイツが対戦する。
両国の長いサッカーの歴史を持ってしても(ブラジル:優勝4回、準優勝2回、ドイツ:優勝3回、準優勝3回)70年ほど成し得なかった対戦。
初めての対戦が決勝であることと、21世紀最初のワールドカップこと。これ以上ない相応しい舞台ではなかろうか。
今日の結果:
ブラジル1~0トルコ
6月25日(火):ワールドカップももうすぐ終わり…。
ドイツ対韓国。
この試合は非常に興味深いものがあった。もはや強国キラーとして今大会名を残した韓国、片や前評判の低かったドイツ。
評判だけで言うならドイツはスペインやイタリア、フランスやアルゼンチンよりも低かった。
序盤は完全なるドイツペース。韓国もかなり疲れていたのだろうか。
前半の20分以降は完全にドイツの独壇場であり、ひたすら韓国が耐えているような印象があった。
ドイツの攻撃はいたってシンプル。サイドからガンガン攻めて、センタリングを長身のFWに放り込む。
基本的にはシュナイダーとボーゼが両サイドでクロスを上げる。
これにクローゼとノイビルがあわせる。長身のヤンカーを温存したのは意外だったが、ノイビルが入るとドリブルというアクセントが入るためにやったことだろう。
しかしドイツの守備陣は凄かった。大きく開いて構えていたため、早めに韓国のサイド攻撃を潰していた。真ん中はある程度開けておいて、ドリブルで中央を抜かれないよう守っていた。
1対1で抜き去る個人技のない韓国は攻め手を失ったこととなった。
更に後半、いつもの韓国の爆発的な攻撃と粘りが見えなかった。
一番得点が欲しい時間帯にドイツに入れられてしまい、結局そのまま試合終了。しかし韓国、勝てた試合でした。
ここで気が付いたことは韓国に負けた強国とドイツの戦術の差。
どちらかがいいとか悪いとかではなく、韓国を相手にしての戦い方である。
ここで負けたチームの共通点は、攻撃は常に中央からスルーパスなどで狙うこと。
ポルトガルはたまにサイド攻撃をするが、そう頻繁ではなく。ドイツのように常にサイドから、ということではない。
イタリアは堅く守ってからの速攻を得意とし、やはり中央からの攻撃が多い。韓国の後半の体力の前にはもはやその効力は失っていた。
スペインはポルトガル的は攻撃とイタリア的な守りのよいミックスであったが、やはり中央から崩すのを得意としている。疑惑のゴールはサイド攻撃から生まれたが。
守りでは、センタリングを上げさせてもいいから、それから対処する、といった感じだった(全体的に)。
これはおそらく韓国選手の平均身長がそれほど高くないための狙いだと思うが。
しかしイタリアはマルディー二など後半からバテる選手もいれば、ポルトガルは浮きだまの処理がなってなかった。
これに対してドイツはなめてかからず、センタリングすら上げさせなかったし、弱点の身長をついた攻撃。
無論これだけが勝因(または敗因)だとは限らないが。
それより次の試合では接戦になるであろう。
個人技の低い韓国と違い、ブラジルはタレントがそろっているので中央はこの試合より固めることになるだろう。
更にヤンカーを加えて高さで勝負をしていくだろう。
韓国同様、ブラジルはサイド攻撃に弱いので(ロベルト・カルロスが上がりまくるため)、そこを攻めて来るだろう。
ともあれ、ここまで失点1のドイツ。決勝を0点で抑えれば前回大会のフランスの失点2を超える強固な守備の証明となろう(ちなみに記録は失点2)。
今日の結果:
ドイツ1~0韓国