石清水八幡宮のエジソン記念碑と八幡市の竹。

今、白熱電灯はどれだけ使われているのでしょうか。オフィスなどは蛍光灯になり、家庭でもLED電球が一般的になってきました。でも130年程前は、夜の灯といえば火しかありませんでした。エジソンが白熱電球を発明したのは有名で、日本の伝記では必ずと言っていい程日本の竹が登場するのですが、その経緯はあまり記されていません。
先日、テルと男山に行った時に、山頂にエジソン記念碑がありました。この八幡市の竹を使ったそうです。

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そもそも、最初の白熱電球は木綿糸にタールを塗ったものをフィラメント糸として使用し、真空にしたことで45時間点灯しました。当時の事を考えると凄い発明だったのでしょうが、当時の代替品となるべく火と油より長く持つ必要があります。
エジソンは根拠なく色々な材料を試したそうですが、その中に竹があったそうです。それが効果があったから世界中の竹を千種類以上試したそうです。そこで日本の竹が良い結果を示し、エジソンの弟子が伊藤博文や外務大臣の山県有朋に面会し、「竹ならば京都が一番である」という情報を得たそうです。京都では当時の府知事槙村正直に面会し「嵯峨野か八幡ならば良質の竹がふんだんにある」と紹介されたのだそうです。
そして、八幡男山の岩清水八幡宮の境内に生えていた真竹が1200時間の連続点灯時間を記録した事で、商品化が可能になりました。日本でも藤岡市助氏がエジソンの教えを受け、合資会社白熱舎を設立し、日本の竹を使った白熱電球の販売を始めます。白熱電球の販売を独占し、合資会社白熱舎→東京白熱電燈球製造株式会社→東京電気株式会社→(芝浦製作所と合併して)東京芝浦電気→TOSHIBAとなり、長らく白熱電球を作っていました。
※余談ですが、『天才とは1%のひらめきと99%の努力』というのは天才ではない人の言葉だと思います。私は天才とは努力せず事を成す人だと思いますが、天才と言われる事を褒め言葉とは思いません。努力の方が褒められるべきだと思うのですが、そういう人が白熱電球の発明や販売、そして普及ができるのだと思います。

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