富士フイルムのコンパクトデジタルカメラ、X100シリーズがアップデートされました。
X100Vです。
外観、ファインダー、センサー、画像処理エンジン、レンズなど、色々とアップデートされていますが正常進化だと感じました。
ファインダーのスペックが全面的にアップしていますが、その数値はわずかなので私は気付かないと思います。
外観はストレートっぽい感じになったので、X-Pro3やX-T3よりかはX-T100やX-T30に通ずる見た目になったかと感じました。そして背面部分のボタン類がとても簡略化されていて好ましいです。このカメラもX-Pro3のように背面液晶が大幅に変わっていたら面白かったのですがね。
そう考えると、進化した部分は予想の範疇のものかもしれませんね。
レンズですが、確かに設計が異なり、非球面レンズが1枚から2枚になっていますが、描写が大きく変わった訳ではないと思います。少し近接撮影に差があるかもしれません。そもそも今までのレンズの描写性能はとても良かったので大きく変える必要はないかと思います。
露出補正のダイヤルが引き上げ式で昔のものと同じなのが好ましいです。
難しいのは承知で少し残念なのが防塵防滴機構で、ボディは防塵防滴ですがレンズは防塵防滴ではありません。故に、別部品を購入しないと真の防塵防滴機能は得られない事になります。いやいや、理解はできますよ、今のレンズ筐体に防塵防滴機構を入れるためには抜本的に構造を変えなくてはいけないですよ、絶対。でもね。
何にせよ、富士フイルムの今のXシリーズカメラの旗揚げ機がX100でした。このカメラが売れたので今のX-Pro3やX-H1などのレンズ交換式カメラがあるのです。そういう意味でも富士フイルムがこのカメラに掛けている労力と時間が見て取れるX100Vだと思います。普段使いカメラとしてこれ以上のものはないかもしれません。欲しいです。
ネーミングに関して、X100から「Second」である2番目のX100S、「Third」である3番目のX100T、そして「Fourth」である4番目のX100Fと来ると、この5番目の機種を「Fifth」にしてしまうとX100Fとなるので前機種と同じで記号で使えなくなります。
そこをX100Vとしてローマ数字になりました。
しかし、ここは私の予想していた英語以外の言語で5を表すX100P(Penta)やX100Q(Quinta)やX100C(Cinco)にはなりませんでした。次は6なので「Six」のSは使えないのですが、このローマ数字を見てしまうとHexaのX100Hとかは使われないでしょうね・・・。