親の心、子が知る。

親の心、子知らずという言葉があるらしい。そりゃあねぇ、子供が生まれたり結婚したりっていう大イベントを経験してきた人達と比べれば子供はまだまだ人生経験足りないですよ。
四月から後輩のキャナイ君が入社する。彼の話では自分は両親にとって初めて親元を離れる子供とのこと。お母さんも心配らしく、引越しの手伝いと初めて訪れる京都・大阪の観光と称して三泊四日滞在した。母親を見送ったキャナイ君からメールでの連絡があり、メールといえども寂しさがちょっとだけにじみ出てた。ちょうど少人数で飲んでいたので、呼んでやった。そのまま彼の寮へ遊びに行ったところ、彼の携帯電話が鳴った。お母さんらしい。途中でお父さんと変わったらしく、一通り会話をした後、携帯電話から漏れたお父さんの最後の言葉。
「頑張るんだぞ」
聞き耳を立てたつもりはなかったけれど、聞こえてしまった。親の気持ちと、その子供の気持ちが伝わってきたね。そして自分の時もきっと似たような状況だったに違いない。自分の子供が巣立って行く時には親側の気持ちを味わうことになるのかな。

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