Apple Arcadeと任天堂。

Appleのソフトウェアサービスのイベントで、ニュース、テレビ、そしてApple Cardの発表がありましたが、Apple Arcadeなるテレビゲームのサービスも発表されました。
Mario
Photo by Cláudio Luiz Castro on Unsplash
サブスクリプションモデルなので、ゲームが遊ばれていれば遊ばれている程、開発者に対価が払われるシステムだと良いですね。アプリのゲームがどんどん安価になったりアプリ内課金に頼っている中、サブスクリプションモデルだとユーザーにとってはアプリ内課金はないです。反面、アプリ内課金頼りのインディーデベロッパーでも遊ばれるゲームを開発すれば値千金もしくは大変利益のあるゲームが作れるかもしれません。
では大きなゲームメーカーはどうでしょうか。

Appleがテレビと映画に大金をつぎ込むのであれば、ゲームにもつぎ込んでもおかしくありません。また、テレビや動画よりも、ゲームの方がiPhone向けです。売り上げの大半を占めるiPhoneです。
Appleが任天堂を買収したらどうなるのでしょう。そりゃ、Wiiの時期は危なかったですが、Switchの成功で任天堂も景気が良くなっていますからね。
サブスクリプションモデルで遊ばれるゲーム程対価が払われるのであれば、マリオなどの知名度のあるゲームがより遊ばれるのは明確です。スーパーマリオ、マリオカート、ゼルダの伝説、ドンキーコング。しかもそれらの知名度のあるキャラが一つのゲーム会社の知的財産なんですよね。
そもそもSwitchが売れているのは良いシステムだけだからではなく、この知的財産の知名度によるものです。
Appleは今までゲームに対してそれ程真剣に取り組んでいたわけではありませんが、いよいよ本気を出してきました。iOSデバイスに取って最適な媒体です。でもゲーム自体に経験があるわけではないので、Appleのゲームが任天堂のメンバーで作られていたらどうなのでしょうか。
いわゆるM&Aでタレント毎任天堂を取り込めば可能です。ソフトウェアだけでなく、ハードウェアも任天堂に一日の長があります。Appleのデザインを任天堂(のチーム)が具現化していく。面白いですね。任天堂の機器のハードウェアは伝統的に他よりも少し性能が低いので、それでも張り合えるものを作れる技術は凄いハズです。AppleTVにゲーム機能とコントローラーができたら、このApple Arcadeに良いハードウェアですよね。
簡単な計算をすると、iOSデバイスが14億機あるのですが、約1%の人がApple Arcadeのサブスクリプションサービスを購入したとして、複数デバイス持っている人を考慮して控えめに考えて1千万人が購入したとしましょう。月1000円のサービスで12億円です。月2000円で2.4億円です。マリオがいれば強気で価格設定できそうですよね。
また、通常であれば任天堂の参入はインディーデベロッパーは恐れるハズですが、サブスクリプションモデルの場合は購入者が多ければ自分のゲームも発見されやすくなり、実はメリットなのではないでしょうか。
それは良いのですが、日本人はサブスクリプションを嫌うのではないでしょうか・・・。本当は価格競争に陥っているゲームの販売に取って良いと思うのですが・・・。Office365とかApple Musicとか見ていると時代はそちらに向かっていますが、ゲームでSonyや任天堂は続くのでしょうかね。

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