やっと今年のブラジルワールドカップの決勝を見ました。
私としては、初めて生放送で見たイタリアで開催された1990年のワールドカップの記憶があるため、その決勝と同じなのがなんだか感慨深かったです。
私の世代の日本人は、ドイツサッカーが何やら基準といいますか、テンプレートとしてあるので私の世代の多くの日本人がドイツを応援していたのではないかと思います。個人的にはオランダ、イングランド、ドイツ、ポルトガル、スペインあたりのサッカーのトップリーグやビッグクラブがある国を応援してしまいがちです。
決勝も手に汗握る熱戦でしたが、延長の残り7分で決勝ゴールを取るドイツの底力を感じました。今大会はやはり大会通して総合力の高いチームだったと思います。アルゼンチンもかなり総合力は高かったですが、私はそれぞれの準決勝が、総合力が高いヨーロッパのチーム(オランダ・ドイツ)と、比較すると今大会は精彩を欠くけれども地の利がある南米のチーム(ブラジル・アルゼンチン)のぶつかり合いで、五分五分の戦いを予想していました。そういう意味では、順当な決勝戦だったのかもしれません。
試合もチャンスを確実にものにしたドイツが上でしたが、アルゼンチンに流れが向いていた事もあり、どちらに転んでもおかしくない試合でした。惜しいところで言えば、メッシがリーグエスパニョーラで魅せていた程の調子だっだならば、違う結果になったかもしれません。
決勝ゴールに関しても、横から来たボールを胸でワントラップしてノーバンでのシュートは枠に入れることすら難しいです。内容だけで見れば、今大会のベストゴールはコロンビアのロドリゲス選手のウルグアイ戦で見せたボレーか、オランダのファンペルシー選手のスペイン戦のダイビングヘッドロブと思いますが、試合経過においての重要度や試合全体の流れを加味するとダントツでゲッツェ選手の決勝点がベストゴールです。
後、感想としては、4年に一度の日本代表を盛り上げるのではなく、日本のサッカーの底上げのためにも、ファンやメディアが厳しい目でサッカーを見るべきとの長谷部選手のコメントに強く共感しました。